柄加工
帯の金加工
王冠が特徴的なグリーン箔の袋帯です。ご相談としてはグリーンの箔が劣化し、剥がれてきているのが気になるとの事でした。柄を伏せてグリーンの地場を吹き直しましたが、雰囲気を変えないように3色で“もやぼかし風”にしています。完全に新品のようにはなっていませんが、箔の劣化が目立ちにくい仕上がりになりました。加工部分は摩擦に弱いため、締めて出る腹と太鼓のみしております。
金霞の吹き付け直し
使用している金の成分によっては黒や茶色、緑がかった色に変色する事があります。その場合は変色が酷くなければ経年の味、と捉える事ができますが今回のように黒っぽく変色してしまうと不自然な雰囲気になります。上からの加工で対応できない場合は一度元の金を落として加工をします。
柄の色替え・金加工
黒留袖の赤い柄色をの派手さを金加工で渋く抑えました。大分落ち着いた印象になっているかと思います。ご年齢やご希望に合わせて柄色を顔料や金で派手にしたり地味にしたりする事ができます。イメージがあればご相談ください。
振袖のハンガーヤケ
着用後に湿気を抜くためにハンガーにかけておいたらヤケてしまった事例です。ヤケ直しは通常染料をかけてお直ししますが、色によっては染料が無かったり黒ずんだりして染料で直せない場合があります。その場合は金加工や柄足しをしてヤケを隠すご提案等をさせて頂きます。
袱紗の金彩加工、額装
太陽を背景に緻密な鶴の刺繍がしてある袱紗です。このお品物は100年近く経っていますが、刺繍は非常に良い状態でした。地場部分のシミ抜きをして、残った変色を隠すように金彩加工を施し、額装をさせて頂きました。
金のしぶき直し
こちらのお品は金泥を全体に弾き飛ばしており、とても斬新なデザインのお着物です。しかしその金泥が黒く変色し、全体に黒い粒が広がってしまっている状態でした。そこで一度金泥を落として新たに金を蒔き直す提案をさせていただきました。
箔剥がれの直し
男児お祝い着の箔剥がれのお直しです。オレンジ色のバインダー(糊)に金箔を熱で圧着してあるのですが、スレや経年劣化などでバインダーから金箔が剥がれてしまったものです。数種類の金粉で色、艶を合わせて補修致しました。また、柄の側にあった変色もお直し致しました。
和装クラッチバッグの金加工
黒留袖に合わせる用に和装バッグを購入する場合、草履もセットで購入することになるかと思います。そのためどちらか一方だけ使えない状態になると困ったことになります。礼装で使用するバッグは金や銀が使用されている事がほとんどです。この場合は金加工をして変色を隠す事が可能ですのでお困りの際は一度お持ち込みください。
祝着の変色直し・金加工
一見最近ついた汚れに見えますがよだれジミの変色です。よだれの成分が付着したまま放置しておくと写真のように黒く変色します。今回のような祝着に使われている鮮やかな赤や紺色は、漂白し色を抜くと元の色に戻せなくなってしまうため、上から金加工をして変色部分を隠してお直しをしています。
お祝い着の金箔のお直し
後ろ見頃の、鞠の柄の中に施してあった金箔のみ綺麗にお直しいたしました。部分的なお直しで、印象が大きく変わりました。存在感のある金箔は、小さな範囲であっても綺麗にすると、新しい額縁に入れ替えた様な新鮮さがあります。また、柄や金加工を足して華やかさを増すことも出来ます。
男児祝い着の金加工
羽二重の生地はあまりきつい漂白が出来ません。そのため羽二重生地の男の子の祝い着は茶黒い変色があると金加工で綺麗にすることが多いです。職人が品物の雰囲気に合わせて色を調合し、手作業で加工致します。イメージが湧かない方は実例の柄加工ページをご覧ください。
帯の黒ずんだ箔直し
ただ保管するだけでも条件によっては変色は発生します。箔の変色は薬品を使ったお直しができないので上から似寄りの金粉をかけて目立たなく加工していきます。色によっては完全に同じ色にすることが難しいこともあります。
帯の金加工
金糸や銀糸が織り込まれている帯は強い溶剤や漂白剤を使ってしまうと金糸や銀糸が変色して黒ずんでしまったり、最悪の場合、糸がなくなってしまいます。帯に酷い変色がある場合は金彩を上から施す加工をお勧めしています。
黒留袖の柄色抑え
「留袖を嫁ぐ時に作ってもらったが今着るには派手になった」「人から譲ってもらったけど色が好みではない。でも染め替えするほどでは…」など着たいけど着られない着物をお持ちではありませんか?弊社はそんなお悩みを解決できます。地色はそのままに柄の色だけを変えてお着物を蘇らせてみませんか?
柄中の変色を隠す加工
柄の中の変色を直す際、シミの影響で生地が弱っている時があります。その場合上から胡粉を使用して上から化粧をしていきます。周りと馴染むように色を調合しムラなく乗せていく作業となります。
地味な黒留袖を華やかに
黒留袖としては地味に見える柄を金加工を施す事によって、華やかな柄に変えることが出来ます。金にも色々な種類があり、光沢が強くキラキラしたものや逆にしっとりとしたマットなものなどご要望や雰囲気に合わせて作業させていただきます。
金彩で地紋起こし
あまり着る機会がない色無地は、地紋を起こすことで、付下げ・訪問着調にすることもできます。地紋起こしとは、一部分を生地の模様通りに彩色したり、刺繍や箔などを施すことで立体感のある柄を表現することができる加工です。
金箔と顔料による柄加工
茶色い変色が全体に多数ありシミ落としではきれいになりません。染め替えて色を変えたりするよりもできるだけこのままの雰囲気を残したいというご希望でしたのでご相談の上、白っぽい金箔と顔料を上から吹いてシミを目立たなくしました。
銀糸目の修復
柄の縁を金や銀で縁取りしている線を金(銀)糸目と呼びます。帯などの摩擦や、経年による劣化で糸目がポロポロと剥がれ落ちたり、黒ずんだりすることがあります。
留袖の柄中の変色を金で隠す
着物の柄の白い部分は貝殻を砕いた粉で作る胡粉で出来ています。この胡粉そのものには接着力はないので、そこに糊を混ぜます。これは金彩をするときも同様です。この糊にカビが生えやすく、時間が経って黄色く変色します。
柄加工
当社は着物を一から作る技術を持っていますので、ワンポイント柄を増やしたり、既存の柄の中の配色を一部変える事で着物の雰囲気を変える事も可能です。お客様のご希望通りの柄を入れる事や、柄の配色をご提案する依頼も多いです。
